ちひろとアジアの絵本画家たち

今日も暑いですね
夏が大好きな荒井良二くんは「夏はいい!」と喜んでいます。
太陽を浴びないとダメなんだそう。
仕事で机に向かいっぱなしですが、
少しの暇をみつけては日光浴しています。
「ちひろとアジアの日本画家たち」に寄せた
荒井良二くんの文章がふるっていましたので、お披露目しますね。
僕は僕の絵本を「窓」だと思っている。ある
いは「窓」のような存在でありたいと思って
いる。表紙をめくれば、僕が作った小さな物
語の小さな世界がそこに見える。その風景を
本という窓からできるだけゆっくり眺めてほ
しいと願っている。そして、風景をゆっくり
ゆっくり動かして見せてあげたい。まるで見
ている人が、小さな機関車にでも乗っている
ような気持ちになるように。僕の小さな物語
のまわりにあるたくさんのストーリーを拾え
る速度で、ゆっくりゆっくり走らせたい。絵
本を閉じても、ゆっくり走った小さな機関車
からの風景にまた会いたいと思ってもらえる
ような、そういう絵本になれればなと思って
いる。