2007年10大ニュース 第4位

2007年のことをずるずると書き続けるのは
日々進化を続けている荒井良二くんに
申し訳なくなってきました。
いろいろなことを軽々と越えてするすると進みたいものですね。
というわけで、第4位の発表です。
第4位 「つづきの国のワークブック」を作る
荒井良二くんのワークショップを形にしたこの本が第4位です。
まるで遠い国から届いた小包のようなパッケージと、
地図の入っている封筒が素敵ですね。
丸善さんのHPで見られるインタビューで、荒井良二くんが
この本について触れているのでちょっとだけ抜粋してみます。
「参加できるような余地、幅があるようなものをどうにかして作りたいと思っているときでもあったから、おもしろかった。これからももっと作るんだろうなと思うけど。参加するという意味での本。」
これまでの荒井良二くんの絵本も、
作者側が一方的にメッセージを発するのではなく
読者に委ね、読者がいることで成り立つ2WAYタイプでしたが、
それが、より意図的に、明確に”参加”という形で現れた絵本となりました。
この先うまれるであろう参加型絵本も楽しみですね。
今日の荒井良二くんは熱をだして寝込んでいます。
お大事に。

2007年10大ニュース 第5位

やっぱり更新が遅くてすみません。
残り5位~1位までは、さくさくとお伝えしていきます。
2007年10大ニュース 第5位!
「スキマの国のポルタ」完成&DVD発売!
1度でも見てくださった方はお分かりになるかと思いますが、
このアニメーション、何とも贅沢な作り方をしています。
作り方は、おおまかにいうと
1,荒井良二くんが原作を作る
2,原作をスタッフの皆さんと検討
3,監督:和田敏克さんが絵コンテ作成
4,監督より原画発注
5,発注書を参考に、荒井良二くんが原画を描く
6,和田監督が、原画を組み合わせてアニメーションを作成
7,音楽:片岡知子さんがアニメーションにあわせて音楽制作
8,できあがったアニメーションに吉岡秀隆さんがナレーションを録音
9,完成
といったところでしょうか。
これを全13話、毎回毎回繰り返しました。
これだけだと、何が贅沢かわかりにくいかもしれませんが、
毎回、作家が原作を書くことも稀ですし、
アニメーションに合わせて毎回音楽を録音していることも少ないでしょうし、
何より、和田監督が飲まず食わずでパソコンに向かっても
1日7秒しかアニメーションを動かすことができないというのですから
今の時代によくぞ成り立ったものだと思います。
1作品を作るのに、3ヶ月くらいかかったのでしょうか。
13話まで作らせてくれたスタッフの皆さまに大感謝です。
文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞までいただきました。
ちなみに荒井良二くんは
1話目:ゾウゾウさん
7話目:ロックさん
で声優デビューも果たし、
さらに、ロックさんではギター&歌も披露。
さらにさらに、DVDについてくるCDでは
作詞&歌も担当しました。
作曲した片岡さんいわく、
「人間の音程の限界に挑戦しました」というほど
歌うのは本当に難しい曲なのですが荒井良二くん、見事に歌い上げました。
繰り返されるフレーズ、「ゆっくり、あせらずに」も
”スキマの国”のイメージと重なります。
荒井良二くん本人も「ぐっとくる」といってますので
機会があったら聴いてください。
このブックレットのデザインが好きなのでのせてみました。

2007年10大ニュース 第6位

今日の荒井良二くんは、お仕事に勤しんでいます。
昨日はクレヨンハウスの講演会&サイン会。
来てくださったみなさま、ありがとうございます。
荒井良二くんは、自作の絵本についてあまり話さないのですが
珍しく「はっぴぃさん」「きょうというひ」について語りました。
そして、荒井良二くんの選んだ100冊の紹介と一言解説がありました。
「ぼくのせかいをひとまわり」に関しては
これほど深く読み解いている人はいないのではないかと思います。
優れた絵本を描く人は、やはり優れた読み手でもあるんですね。
さて、年末からずいぶんとひっぱりましたが、お待たせしました。
2007年10大ニュース 第6位です。
第6位  ヨックム・ノードストリュームと会う
昨年発刊されて話題をさらった「セーラーとペッカ」シリーズ。
もちろん荒井良二くんも大好きな本です。
その作者ヨックム・ノードストリュームさんが5月に来日し、
荒井良二くんもヨックムさんの講演会にかけつけました。
ヨックムさんの話はとても素敵で
「日常を絵本にしたかった」と言っていたことがとても印象に残りました。
ヨックムさんの印象を荒井良二くんに訪ねてみました。
「同じにおいのするアーティスト(失礼だけど笑)」
深くうなずいてしまいました。
表現方法は違っても、根底が一緒な気がします。

続きを読む